日野自動車の大型スケルトン路線バスRT/RU22系、1982年から1985年の間だけ発売されていた短命な車両でした。 エンジンがREやRCと違って直立搭載となり、その整備性の違いで事業者によってはこの車種を嫌うところも有りました。
そのような中で、この車種が多数在籍した大阪市営バスの当該型式は、短尺のRT223のみ存在していましたが、K-RT223AAとP-RT223AAの同地らも在籍し、なおかつ純正車体と西工車体の車両両方が存在していました。

まず、1982年式ですが純正車体の車両が中津営業所と古市営業所、西工車体の車両が住之江営業所と長吉営業所に配属されました。 なお、長吉営業所の車両は2007年のBRCハイブリッド登場までは、この車庫に配属された最後の日野の新車でした。
この年式と1983年式の西工車体の車両と言えば、まだモノコック世代の53MC、何とシャーシはスケルトンで車体はモノコックというとんでもない組み合わせの車両が導入されていました。
なお、1982年式と1983年式の車両の一部には、大阪城築城400年塗装の水色の車体にバスや地下鉄を描いた車両が一部に存在しました。

1983年式は、純正車体は引き続き中津営業所と古市営業所に、西工車体の車両は住之江営業所だけに配属されました。 なお、この1983年式の車両までK-RT223AAでした。

1984年式は、西工車体もスケルトンの58MCに変わり、型式もP-RT223AAとなって登場しました。
なお、この1984年式から、側面表示幕の支持方法がHゴム支持から金属枠支持に変わり近代感を増しました。 1983年式に引き続いて、純正車体は中津営業所と古市営業所、西工車体は住之江営業所に配属されました。

1985年式は、前期の新車のみで、後期の新車からは騒音規制の関係でこのRTが生産中止になったため、
前期導入の車両が最後の購入となりました。
車体別の配属先は1984年と同じでした。

管理人として最も印象に残っている日野RTは、エンジン音が大きい事!
爆音車のあだ名をもらった日野RT、音は一人前以上で走りは回さないと走らないため
ちと問題ありな車両でしたが、大阪市営バスの日野RTは、
さまざまなバリエーションでわずかな期間の導入ながら
彩り豊かな車両でした。